まさにジャムバンドの歴史。『Fare Thee Well〜Celebrating 50 years of Grateful Dead』

『Fare Thee Well〜Celebrating 50 years of Grateful Dead』

グレイトフルデッドの実質最後(？)となるライブアルバム。
なんとグレイトフルデッド祝50年！

僕が今回着目したのは、フィル・レッシュ＆フレンズ名義ではなく、グレイトフルデッドのアルバムに、フィッシュのトレイ・アナスタシオが参加しているところ。
亡きジェリー・ガルシアの後釜がトレイというのがもう…熱くて良いなあ、と。


デッドのモノマネだと揶揄され続けたフィッシュ。
ジャムバンドシーンのトップを飾れるようになったのも、絶対的な王者であったグレイトフルデッドがジェリー・ガルシアの死をもって解散したことが大きいだろうし、フィッシュにとって、いつでもグレイトフルデッドは比較される対象であった。伝説になってしまったバンドといつでも比較されるわけである。これは辛い。

おそらくフィッシュのメンバーもグレイトフルデッドを尊敬していたし、デッドのメンバーも後輩として可愛く思っていたと想像する。
だけどインタビューの度に「デッドはこうでしたが、ジェリーはああでしたが」と聞かれるトレイの顔には辟易した様子が浮かんでいたし、デッドVSフィッシュの構造はメディアが作り、ファンもそれに乗っかってしまった部分があるように思う。


きっと今回グレイトフルデッドのメンバーとして参加できたことは、トレイもとっても光栄に思っているんじゃないかな。
自分のヒーローの代わりを務めるわけだから、きっとそうだと思う。

正直、買わなくてもYoutubeで聴けてしまうわけだが、これはジャムバンドシーンへの敬意として買っておきたい、と思いつつ金欠。お金を貯めましょ。





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